レジリエンスを高める7つの技術│ストレスに負けない心を身につけよう!

あなたは、最近ストレスを感じたことはありますか?

仕事が忙しすぎてしんどい…
最近、失敗続きで自分に自信を持てない…
人間関係の悩みが尽きない…
仕事のプレッシャーから逃げ出したい…

このような悩みを抱えているにも関わらず、無理をして頑張りすぎていませんか?
厚生労働省の調査によると、就業者の約6割が仕事で強いストレスを感じており、その割合は年々増加傾向にあります。

【ストレスの原因】
1位 仕事の質・量
2位 仕事の失敗・責任の発生など
3位 職場の人間関係

仕事で強いストレスやプレッシャーを感じ、心が折れてしまうリスクは誰にでもあります。

私たちの心が折れるのを防ぎ、ストレスと上手に付き合うために重要な役割を果たすのが、「レジリエンス」です。

今回から「レジリエンス」の連載していきます。
ぜひ皆さんもレジリエンスを高めて、ストレスに負けない心を身につけていきましょう!

目次

「レジリエンス」とは?

「レジリエンス」とは、逆境や困難、強いストレスに直面した時に適応する精神力と心理的プロセスであり、「再起力」、「立ち直る力」、「精神的復元力」のことを言います。

①竹のように曲がってもすぐ戻る【回復力】、②テニスボールのように凹んでも跳ね返す【緩衝力】、③新たな厳しい環境化でもやっていける【適応力】をイメージすると良いでしょう。

「レジリエンス」を高める目的は、強いストレスを感じても柔軟に受け流し、打たれても立ち上がる逆境に強い心を育てることです。

レジリエンスを高める効果

【Before】
失敗やネガティブな出来事に過剰に反応し、ネガティブ感情の悪循環に陥り、パニックになる。

【After】
失敗やネガティブな出来事と冷静に向き合い、ネガティブ感情を上手くコントロールし、適切に行動できる。

ストレス耐性アップ、②変化への適応力アップ、③目標達成力アップなどの効果が期待できます。

レジリエンスを高める3ステップと7つの技術

失敗やストレス体験を克服する方法は、大きく3つのステップで成り立っています。
3つのステップを順番に行うことで、レジリエンスを向上させることができます。

3つのステップとそれぞれのステップで身につけたい7つの技術をご紹介します。

【ステップ1】 心の落ち込みを底打ちする

私たちは、失敗やネガティブな出来事に直面すると、ストレスを感じ精神的に落ち込み、意欲が低下します。その原因は不安や心配などのネガティブ感情です。このネガティブ感情の悪循環から抜け出し、心の落ち込みを底打ちすることが重要です。

1つ目の技術:ネガティブ感情の悪循環から抜け出す技術

ネガティブ感情が生じた場合、まずその感情をラベリングして「見える化」しましょう。その上で、自分に合った気晴らしを行い気持ちを切り替えることが大切です。

2つ目の技術:役に立たない「思い込み」を手なずける技術

自分のマイナスの思い込みのパターンを自覚し、その思い込みに適切に対処して、ネガティブ感情を上手くコントロールしましょう。

【ステップ2】 レジリエンス・マッスルを鍛える

失敗して心が落ち込んだ場合、元の状態に戻す必要があります。しかし、元の状態に戻すのは容易ではありません。

困難を乗り越えて再起するための力を「レジリエンス・マッスル」と呼びます。ステップ2では、このレジリエンス・マッスルを鍛え、心を回復させる技術について学びます。

3つ目の技術:自己効力感を身につける技術

困難に直面した時に、自己効力感(「自分ならできる」と信じる力)を持つことが重要です。

4つ目の技術:自分の「強み」を活かす技術

自分の「強み」をしっかり把握し、逆境や新しいチャレンジの場面で活用しましょう。

5つ目の技術:ソーシャル・サポート(心の支えとなる存在)をもつ技術

心から信頼できる、自分を応援・支えてくれる家族・友人などを困難を乗り越える力に変えることが大切です。

6つ目の技術:「感謝」のポジティブ感情を高める技術

習慣的に感謝の気持ちを持ち、ストレスに負けない打たれ強い心を育てましょう。

【ステップ3】 逆境体験の教訓化

過去の逆境体験を振り返り、将来役立つ教訓を見出すステップです。

7つ目の技術:過去の痛い経験から意味を学ぶ技術

①失敗の原因や②どのように乗り越えたかなど、逆境体験を振り返り、将来の逆境やチャレンジに備えましょう。

あなたのレジリエンス度を確認してみよう!

レジリエンスを高めるためには、まず現時点のレジリエンス度を把握することが重要です。

YESの項目にチェックを入れましょう。

□ 仕事で気がかりなこと、不安なことがあると、モヤモヤして夜眠れなくなる

□ 月曜日がくるのが憂鬱だ

□ しっかりと睡眠をとっても翌日スッキリと起きられない

□ 夢中になって打ち込めるスポーツや音楽などの趣味がない。あっても忙しくてする暇がない

□ 新しいチャレンジの場面で「自分には無理かもしれない」と諦めてしまいがちである

□ 学生時代に部活動や勉強などの思い通りにいかず、「自分には向いていないかもしれない」と断念したことがある

□ 不安や悩みを人に相談できず、1人で抱え込んでしまう

□ やりたくない仕事、あまり得意ではない仕事は、つい先送りしてしまう

□ 一度失敗すると「次もダメかもしてない」と不安になる

□ 仕事や、お金、老後など将来のことを考えると、漠然とした不安に襲われる

□ 「自分さえ我慢すればいい」と思うことがよくある

□ 容姿、学歴、内面に大きなコンプレックスがあって何をするにも自信がない

□ イライラして飲酒やギャンブルが止まらないことがある

YESの数:0〜3個

レジリエンスが非常に高い
逆境に強い思考力を持ち、失敗や挫折をチャンスに変えて成長する。

YESの数:4〜6個

標準のレジリエンス
逆境で心が折れてもなんとか立ち直って乗り越えられる。

YESの数:7個以上

レジリエンスが低い
自分に自信がなく一度心が折れてしまうとチャレンジから逃げる。

【出典・参考:[図解]なぜ超一流の人は打たれ強いのか レジリエンスー折れない心の育て方 久世浩司著】

まとめ

「レジリエンス」を高めることで、ストレスやプレッシャーと上手に付き合うことができるようになります。

もちろん、現時点でレジリエンスが低くても問題ありません。トレーニングによって誰でも高めることできます。

レジリエンスは、ストレス社会を生き抜く上で必須のスキルです。
今日が人生で一番若いです!これから一緒にレジリエンスを高めていきましょう!

次回からは7つの技術の具体的な内容について、順番に解説していきます。

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