レジリエンスを高める7つの技術│⑥「感謝」のボジティプ感情を高めよう!

日々のストレスやプレッシャーと上手に付き合う方法として、「レジリエンスを高める7つの技術」の連載をしています。

前回は、5つ目の技術「心の支えとなる存在を持とう!」の詳細を解説しました。

それでは今回は、6つ目の技術「感謝のボジティプ感情を高める技術」についてご紹介します。

レジリエンスとは、
全米心理学会によると「逆境や困難、強いストレスに直面したときに適応する精神力と心理的プロセス」と定義されています。

「レジリエンス」を高める目的は、強いストレスを感じても柔軟に受け流し、打たれても立ち上がる逆境に強い心を育てることです。

目次

感謝の気持ちとポジティブ感情の関係性

あなたは、何かに対して「ありがとう」と感謝の気持ちを持っている時、不安感や憂鬱感などのネガティブな感情って湧いてきますか?

実は、感謝の気持ちとネガティブな感情は、同時に生じない対照的な感情です。感謝の気持ちを持つことを心がけることによって、ネガティブで暗い気持ちから抜け出すことができるのです。

また、一般的に、将来のことや過去のことを考えている時に不安や憂鬱な気持ちを抱きやすくなる傾向があります。感謝の気持ちを持つと、過去や未来ではなく「今この瞬間」に注意を向けることができ、ボジティブな感情が生まれてきます。ストレス対応力の向上などの効果が期待できますよ。

感謝の気持ちを持つことによる体の変化

「感謝する」という、一つの行為で心と体に良い作用を与える4つの脳内物質が分泌されます。

感謝の気持ちによって分泌される4つの脳内物質

【①ドーパミン】
・幸福感
・モチベーションアップ
・集中力UP
・ポジティブ感アップ

【②セロトニン】
・幸福感
・癒し
・安らぎ
・落ち着き
・緊張緩和

【③オキシトシン】
・リラックス
・安らぎ
・愛情
・親切
・免疫力アップ

【④エンドルフィン】
・幸福感
・リラックス
・免疫力アップ

※ エンドルフィンは、感謝した時だけでなく、感謝された時にも分泌されます。

感謝のポジティブ感情を高める方法

感謝のポジティブ感情は、どのように高めれば良いのでしょうか?

2つの具体的な方法をご紹介します。

あなたのサポーターに感謝の気持ちを伝えてみよう!

新たに人脈を開拓する必要はありません。

前回の記事(レジリエンスを高める7つの技術│⑤「心の支えとなる存在」を持とう!)でリストアップしたあなたの心の支えとなる、サポーターを思い出してみてください。

あなたが信頼できる人であったり、アドバイスをもらえる人であったり、一緒にいて楽しい人です。そんなあなたの味方でいてくれるサポーターに感謝の気持ちを実際に伝えてみましょう。

例えば
・直接「ありがとう」と伝えてみる
・LINEや電話をする
・手紙を書いてみる

「ありがとう」と伝えるのはなんだか気恥ずかしいですよね。話の流れで、さりげなく「いつも助かってるよ、ありがとう」「○○さんのおかげで頑張れてます」など、そういった形で伝えてみるのもいいでしょう。

まずは、ちょっとしたことでも感謝の言葉を伝えてみてください。感謝の言葉を言われて嫌な気持ちになる人はいないと思います。積極的に感謝の気持ちを伝えて習慣にしていきましょう!感謝を伝えることで、お互いに気分が良くなり、より一層相手と良い関係が築けますよ。

感謝日記を書く

1日の終わり(寝る前など)に、今日うまくいったことや嬉しかったことを3つ思い出して、日記を書いてみましょう!

書く際は、「どうしていいことが起きたのか」「どうしてそれが嬉しかったのか」についても考えてみてください。そうすることで、自分が感謝の気持ちを持つ時の状況が、日記を書き続けるにつれてわかってくると思います。

日々忙しく毎日を過ごしていると、その瞬間は感謝していてもすぐに忘れてしまいがちです。

自分をサポートしてくれる人だけでなく、家庭があり仕事があり食べることに困らないという当たり前の生活ができていることにも感謝ができるようになるとさらに良いですね。

感謝のハードルを下げることができれば、当たり前の日々の生活にも幸せを感じることができるようになります。

まとめ

日頃から感謝の気持ちを持つことで、前向きで幸せな1日を過ごすことができるようになります。

毎日の生活の中でついつい忘れがちになってしまう感謝の気持ちに「気づく」ことから始めて、ポジティブ感情を豊かにして、ストレス対応力を高めていきましょう!

次回は、【技術7】「過去の痛い経験から意味を学ぶ」技術をお伝えします。

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