レジリエンスを高める7つの技術│⑤「心の支えとなる存在」を持とう!

日々のストレスやプレッシャーと上手に付き合う方法として、「レジリエンスを高める7つの技術」の連載をしています。

前回は、4つ目の技術「自分の強みを活用しよう」の詳細を解説しました。

それでは今回は、5つ目の技術「ソーシャルサポート(心の支えとなる存在)を持つ技術」についてご紹介します。

レジリエンスとは
全米心理学会によると「逆境や困難、強いストレスに直面したときに適応する精神力と心理的プロセス」と定義されています。

「レジリエンス」を高める目的は、強いストレスを感じても柔軟に受け流し、打たれても立ち上がる逆境に強い心を育てることです。

目次

「ソーシャルサポート」を持つとは?

「ソーシャルサポート(社会的支援)」とは、困難に直面したときに、自分の心の支えとなる存在のことです。家族でも、同僚でも誰でも構いません。

困難に直面して心が折れそうになったとき、他の人に相談して、励まされたり助けてもらうことで、乗り越えられることがあります。1人で抱え込まず、信頼できる人に内容や気持ちを共有することで心が軽くなったり、気持ちが楽になることもあります。

心の支えとなる「ソーシャルサポーター」を見つけ、日頃から良好な人間関係を築くことが、困難を乗り越えるためには大切です。

実際、落ち込んだ状態から素早く回復する人の特徴として、周りに信頼できる心の支えとなる人がいることが研究で確認されています。

どうして人に頼ることができないのか?

周りに助けを求めることが苦手な人は、責任感が強かったり、減点思考を持っていることが多いです。

自身のマイナスの感情や思い込みが心のハードルになり、周囲に頼れないのです。

人一倍責任感が強い

何か問題に直面したとき、自分だけで解決しようとしていませんか?

責任感の強い人は、「全部私の責任だ」「周りに迷惑をかける、申し訳ない」と考えてしまいます。

そのため、周りの人に助けを求めたり、相談することをためらってしまい、自分で問題を抱え込んでしまいます。そうすると、どのように問題を解決すればいいか分からなくなってしまい、ストレスも重なり、仕事などに一切手が付けられなくなってしまいます。

時間だけが過ぎてしまい、周囲にようやく相談できたとしても、時すでに遅し、という悪循環にもなりかねません。

減点思考

減点思考、つまり「ミスをしたら仕事ができないダメな奴だ」「ミスをしないのが完璧だ」という思い込みです。減点思考だと、他者と比較されることを恐れ、困ったことや問題が起きても、周囲に知られる前に隠そうとしてしまうのです。

ストレスを感じやすい人は、他人と比較した時に、自分の弱い点に焦点を当ててしまいがちです。冷静になって考えてみると実際には、隠すことで最終的に困るのは自分自身ということが多いですよね。しかし、この減点思考の人は、直面する問題をとりあえず隠そうと考える傾向があります。

うまくいかないことや失敗は、偶然自分の身に起きた一時的な問題です。決して自分の立場や能力を否定するものではないのです。

こうしたネガティブな思いこみに対処するために、ソーシャルサポーターの存在が大事になってきます。自分のことを認めてくれて、落ち込んだ気持ちに共感し、励ましてくれる存在は、大きな力となります。

それではどのような人がソーシャルサポーターとして適任なのでしょうか。

5種類のサポーターを見つけよう

困難に直面したときに支えてくれるソーシャルサポーターは、最低5人いることが望ましいとされています。

状況や場合によって、必要なサポートや頼る人が異なるためです。

これからご紹介する、5種類のサポーターが自分にいるか、確認してみましょう!

(1) 信頼できる人

自分が信頼・安心できる関係性にある人は誰ですか?

この人なら、自分を傷つけるようなことは言わない、自分のことをさらけ出せるような人のことです。家族や親友などが当てはまることが多いかと思います。

(2) アドバイスをくれる人

アドバイスや道筋を示してくれる人は誰ですか?

客観的に物事を考えて助言をくれるような人のことです。仕事の例で考えてみると、隣の部署の親しい先輩や同期が当てはまるかもしれませんね。また友人も違った視点でアドバイスしてくれるかもしれません。

(3) 頼りになる人

情報が必要なときに頼りになる人は誰ですか?

「こういうデータ持っていない?」など気軽に相談できる人が身近にいると安心しますね。

会社では市場調査データや売上データなど様々な情報を持っている人がいますよね。そのような人と日頃からコミュニケーションをとって仲良くなっておくと、いざという時に頼りになります。

(4) 一緒にやってくれる人

何か新しいものを創造するときに一緒にできる人は誰ですか?

新しいことをする時、例えば起業をする時など一人だけでは不安が付きまとってしまいますよね。そのような時に一緒になって共同で起業してくれる人がいると、くじけそうになった時や、困難に直面した時に相談することができて、ストレスや不安感を和らげてくれることでしょう。

(5) 一緒にいて楽しい人

一緒にいて楽しめる人は誰ですか?

友人や、会社の同期などが、これに該当することが多いかと思います。ストレスを感じた時に、ストレスを発散したり、励ましてくれる存在として一緒にいて楽しい人からはプラスのエネルギーをもらうことができるでしょう。

サポーターと言っても、相手から助けてもらうだけの一方通行の関係ではありません。サポーターとは、日頃からギブ&テイクの関係をつくりましょう。

そして何より、先にギブをしておくことをお勧めします。サポーターが困ってるときは、全力で助け、あなたもサポーターの心の支えとなるのです。

「ギブする」と言われると難しく感じられるかもしれませんが、サポーターが何か達成した時に一緒になって喜びを分かち合ったり、落ち込んでいる時に話を聞いてあげる、そのような些細なことでもギブになります。

サポーターが全く思い当たらない人は、職場の同僚・同期、家族、友人などと、今から少しずつ関係を築いていきましょう。

まとめ

ソーシャルサポート(心の支えとなる存在)を持ち、より強固な関係性を維持していくには、次の2点が重要です。

①サポーターに感謝することを忘れない
②相手の話をしっかり傾聴すること

職場や家庭などに限らず、幅広いネットワーク作りを心がけましょう。時には自分自身もサポーターになり相手に貢献できると、自己肯定感等の感情も育てることができますよ。

次回は、【技術6】感謝のポジティブ感情を高める技術をお伝えしますね。

よかったらシェアしてね!
目次
閉じる