【徹底解説】精神科・心療内科・メンタルクリニックの違いと受診まで

あなたは、精神科・心療内科・メンタルクリニックの違いを理解していますか?

正直なところ、以前の私は全くわかりませんでした。自分の心の状態がおかしくなった時、何科に行けば良いのかも分からず、ひたすらネットで情報収集していました。

精神科と聞くと、なんだかいかにも重症な人がいくイメージでちょっと行くのが怖かったりしました。正しい病院の選択をすることで、自分の症状にあった治療を受けることができますので、現在、心が不安定な人も、そうでない人も知っていて損はない知識かと思います。

それでは早速違いについてみていきましょう!

目次

精神科・心療内科・メンタルクリニックの違い

なんとなく症状が重い順で、精神科>心療内科≧メンタルクリニック というイメージはありませんか?

私は知識が全くない時にこのように思っていたのですが、実はこのイメージには誤りがありました。一つずつ詳しくみていきましょう。

医療の分野を掌握する国の機関である厚生労働省のホームページでは、下記のように説明されています。

【精神科】
「精神科」、「神経科」、「精神神経科」は同じものです。どれかが書いてある場合や、併記してある場合は、「うつ病」「統合失調症」「神経症性障害」などのこころの病気を診ている、精神科の医療機関と考えて間違いありません。精神科病院は20床以上のベッドを持っており、必要な場合には入院できるところが精神科診療所と異なります。

精神科病院では、うつ病、不安障害、認知症、統合失調症をはじめ、精神科の様々な病気を診療しています。病院によっては、救急医療や、子ども・依存症など特に専門的な医療を行っているところなどがあります。

【心療内科】
「心療内科」は心理的な要因で身体の症状(胃潰瘍、気管支ぜんそくなど)が現れる、いわゆる「心身症」を主な対象としています。

しかし、「心療内科」と看板に書いてあっても、実際にはこころの病気を診ている医療機関がたくさんあります。ただし、こころの病気を全て診るわけではなく、軽い「うつ病」や「神経症性障害」など一部のこころの病気しか診ないところもあります。

【メンタルクリニック】
メンタルクリニックについては厚生労働省のホームページでは説明されていませんでしたが、「精神科」と病院に記載されていると受診に抵抗を感じる人がいるため、「メンタルクリニック」や「メンタルヘルス科」などの言葉が使われていることもあるようです。

そのため、メンタルクリニック、メンタルヘルス科と掲げている病院を受診する際には、あらかじめどのような治療を受けられるのかをWEBサイトや電話で確認することがおすすめすされています。

またクリニックと記載されているところは、入院用のベッドを持たない医療機関を言います(※ 19床以下のベッドを備えているところが一部あります)。うつ病、不安障害、認知症、統合失調症をはじめ、精神科の様々な病気を診療しています。

引用・参考:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト「医療機関の探し方、選び方」https://www.mhlw.go.jp/kokoro/support/medical_1.html

結局どっちに行けば良いの?

症状の重度にもよりますが、おすすめとしては「メンタルクリニック」です。メンタルクリニックといってもさまざまな形態の医療機関があります。客観的に自分自身の症状がどれほど重いものなのか、精神科にいくべきか心療内科に行くべきか迷ったら、「精神科」「心療内科」の両方を扱っているメンタルクリニックに行くのが良いと思います。

また、私のように人間関係や仕事でストレスを感じ、不安になって職場に行けなくなってしまった人は、認知行動療法を受けられる医療機関を選ぶと良いと思います。

いつ受診すればいいの?

下記のような症状が出たら、できるだけ早く受診するようにしましょう。無理に頑張って耐えてしまうと一気に心の状態が崩れ、再び元気になるまでに数年単位の治療期間を要する事態にもなりかねません。

風邪をひいたら内科を受診するように、下記の事項が継続的に症状として当てはまったり違和感が続くようでしたら心の風邪だと考えてメンタルクリニック(精神科・心療内科)を受診しましょう。

【身体面の症状
疲労、全身倦怠感 ~体がだるい、重い、疲れがとれない~

動悸・めまい ~心臓がどきどきする、息苦しい、めまいがする~

頭痛 ~頭が痛い、ずっしり重く感じる、ズキズキ痛む~

不眠 ~寝つけない、何度も目が覚める~

食欲不振 ~おいしく食べられない、何も食べたくない~

【心理面の症状
憂鬱(ゆううつ) ~気持ちがしずむ、楽しいことがない~

不安緊張 ~気持ちが落ち着かない・どきどきして心細い~

怒り ~イライラする、怒りっぽくなる~

幻聴 ~誰もいないのに声が聞こえる~

【生活・行動面の変化
生活の乱れ ~服装の乱れ、昼夜逆転している、生活が不規則~

行動の変化 ~ミスが増える、ぼんやりしている、遅刻が増える~

自傷行為 ~リストカットや抜毛など、自分を傷つける~

ひきこもり ~外出したくない、人に会いたくない~

引用:厚生労働省 みんなのメンタルヘルス総合サイト「症状から知る」https://www.mhlw.go.jp/kokoro/know/symptom.html

初めて受診する時、怖いと感じる人が多い

私は自分がメンタルダウンするなんて、全く想像もしていませんでした。遠い誰か他人の話だろうと考えていました。しかし実際、仕事の人間関係によるストレスによって夜中何度も途中で目覚めてしまったり、食欲が無くなったり、動悸がしたりとまさに上記3項目に当てはまっていました。

全く想像もしていなかったのでまさか自分が、と言うショックと甘えなんじゃないかという気持ちがありました。知識も全くなく、精神科に行ったらおしまいだ、一生治らないんじゃないかとも思いました。

そのため、初めて受診するときはとても怖かったです。そもそもどんなこと言われるのか、病院の雰囲気は暗いのかなどいろいろ想像していました。

でも、結果として受診して正解でした。医療機関や医師にもよりますが、雰囲気は明るく、しっかりとこちらの話を聞いてくくれて、他の患者さんも普通にいましたので普通の内科などと一緒の感覚でした。最近はHPが充実している医療機関も多いですし、不安や恐怖を感じる方は事前に雰囲気や医師の写真などをチェックしておくことをおすすめします。

まとめ

今回は精神科・心療内科・メンタルクリニックの違いや、受診のタイミングを私の体験を交えて、ご紹介しました。

少しでも心の病院に関する知識が身につき、不安が解消されたら嬉しいです。

心の健康を大切にしていきましょう!

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