みなさんは、仕事とプライベートのオンオフの切り替えが上手くできていますか?
ずっとオンモードで疲れを溜め込んでしまう…そんな方におすすめなのが、「アロマテラピー」です。
アロマは、私たちの脳に直接働きかけ、リラックスさせたり集中力を高めたりします。
今回は、アロマが心身の健康に与える影響や、ストレス解消・やる気アップにおすすめのアロマをご紹介します。
アロマテラピーとは
そもそも、よく耳にするアロマテラピーとは何でしょうか。
日本アロマ環境協会によると、
アロマテラピーは、植物から抽出した香りや成分である「精油(エッセンシャルオイル)」を使って、美と健康に役立てていく自然療法です。
日本アロマ環境協会
【アロマテラピーの目的】
・心と身体のリラックスやリフレッシュを促す
・心と身体の健康を保ち、豊かな毎日を過ごす
・心と身体のバランスを整え、本来の美しさを引き出す
※ 「精油」:100%自然の植物から抽出した香りや成分を凝縮したもの
香りは、嗅覚から脳の大脳辺緑系に、五感の中で唯一直接働きかけます。そのため、香りを嗅ぐと、瞬時にその香りの心地よさや、好き嫌い、懐かしさなどの感情が生まれます。
大脳辺緑系は、自律神経系や内分泌系に大きく関わっているため、香りで大脳辺緑系を活性化することによって、精神バランスや体内環境を整えることができます。
アロマテラピーのやり方
アロマテラピーで用いる、精油(エッセンシャルオイル)の使い方がよくわからない人も多いと思います。
手軽に実践できる方法を3つご紹介しますね。
芳香浴
最も一般的な方法です。
・ティッシュペーパーなどに1~2滴、精油を垂らして近くに置く
・アロマディフューザーやアロマポットなどのグッズを使う
などして、香りを空間に広げて楽しみます。
ハンカチなどの布に精油を垂らす場合は、シミになることもあるので注意してください。
吸入法
容器にお湯を準備して1~3滴、精油を垂らし、湯気と香りを鼻から吸い込んで楽しみます。
鼻腔から成分が吸収され、精油の効果を得ることができます。
その際、目への刺激を避けるため、目を閉じて吸入しましょう。
お風呂に入れてアロマバス
湯船に精油を垂らし、入浴によるリラックス効果を高めましょう。
湯気と一緒に香りが広がり、鼻から吸収できるだけでなく皮膚からも成分が吸収できます。全身浴だけでなく、足や手だけなど部分浴にも効果的です。
ここで注意すべき点は、精油をしっかり溶かすことです。精油が混ざっていないと精油が肌に直接つき、肌トラブルのリスクが高まります。
アロマバスを安全に行うために、
・キャリアオイル(小さじ1程度)で精油を薄める、もしくは乳化剤を使って精油をお湯に溶かす
・精油は1~5滴ほどにする
などの工程をきちんと行う必要があります。
特に柑橘系の精油を使用する場合は、肌トラブルが起きやすいので注意して下さい。
①リラックス系と②やる気アップ系の2種類の香りを用意しよう!
私たちの心のバランスは、自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスによって保たれています。
私たちが、緊張しているとき、イライラしているとき、集中しているときは、交感神経が副交感神経よりも優位な状態です。一方で、休息しているとき、リラックスしているときは、副交感神経が優位な状態になっています。
この交感神経と副交感神経のバランスがどちらかにずっと偏っていると、心身の健康が損なわれてしまいます。
忙しい現代人は、休息が上手くとれない日々が積み重なり、慢性的なストレスから、精神疾患になってしまうこともあります。
そこで、次の2種類の香りを用意することをおすすめします。
① リラックス系:
イライラやストレスを感じている状態、緊張している状態から、リラックス(副交感神経優位)状態に切り替えてくれる香り
② やる気アップ系:
リラックスしている状態から、「やるぞ!」とやる気(交感神経優位)のスイッチを入れ、活力を与えてくれる香り
この2種類の香りを脳に定着させることで、香りを嗅いだときに、何も考えなくても自然と脳が切り替わるようになります。
自分のお気に入りの香りを見つけて、自律神経を上手く切り替えることで、ストレスを軽減し、やる気をアップさせることができます。
目的別のおすすめアロマ
何百種類もあるアロマの中で、「どれがいいのかわからない」という方のために、今回はおすすめのアロマを7つご紹介します。
① リラックス系のおすすめアロマ4選
ラベンダー
ラベンダーは、フローラル系の甘さの中にハーブのような爽やかさを合わせ持った、芳醇な香りをしています。
ラベンダーは副交感神経に作用するため、心身の緊張をゆるめたい、リラックスしたいときにおすすめのアロマです。不安やうつ、頭痛の改善、安眠効果もあり、寝室の香りとしてもおすすめです。
好みの分かれる香りですが、人気の香りなので、是非一度試してみてください。
ベルガモット
ベルガモットは、華やかさや、少し甘さを感じさせる柑橘系の香りで、アールグレイの香り付けにも使われている上品で好まれやすい香りです。
ベルガモットも、精神的に疲れたとき、不安やストレスを軽減して前向きになりたいときにおすすめの香りで、うつ症状の緩和も期待できます。ラベンダーと同じく安眠効果もあるので、寝室におすすめの香りの一つです。
オレンジスイート
オレンジスイートは、甘さがある親しみやすい柑橘系の香りです。
明るさのある香りなので、気分が落ち込み気味で前を向きたいとき、リフレッシュしたいときにおすすめです。
その一方で、イライラしているときや緊張しているときに心を静める作用や安眠効果もあるため、リラックスモードに切り替えるときにもおすすめの、万能な香りです。
ヒノキ
日本人に馴染みのあるヒノキの香りは、爽やかさと共に、深さや渋さも感じさせる樹木系の香りです。
森林浴をしているような気分を感じられ、気分転換に適しています。疲労回復や安眠効果などがあり、リフレッシュしたいとき、リラックスしたいときにおすすめの香りです。
② やる気アップ系のおすすめアロマ3選
ユーカリ
ユーカリは、すっきりと鼻に抜ける爽やかな樹木系の香りです。
集中力を高めたいときや、疲労感がありリフレッシュしたいときなどにおすすめで、やる気が起きないときに、このスッキリとしたユーカリの香りが活力を与えてくれます。
レモン
レモンの香りはイメージ通り、すっきりフレッシュな香りです。
ストレスに対抗して気分をスッキリさせ、集中力や記憶力を高める作用があります。朝、活動を始める前や仕事前、勉強する前などに利用するのがおすすめです。
ローズマリー
ローズマリーもすっきりとした香りで人気があります。
心拍を上げたり、脳の血流量を上げてくれるため、ストレスによって無気力なとき、気分が落ち込んでるときにおすすめです。ローズマリーも活力を与えて、集中力や記憶力を高める香りです。
まとめ
今回は、アロマテラピーのやり方とおすすめのアロマをご紹介しました。
アロマには、自律神経を整え、私たちの心身のバランスを保つ作用があります。
自分が①「リラックスできる」アロマと、②「やる気が出る」アロマの2種類のアロマを効果的に使って、ストレスのかかる毎日の中で、オンとオフを上手く切り替えましょう。