あなたは、仕事を楽しんでいますか？
自信を持って「Yes」と答えられる人は少ないのではないでしょうか。
本書では、仕事を楽しむことが成果を出す一番のコツであると述べられています。本書で仕事を楽しむことの重要性を学んでいきしょう！
おすすめの人
本書は以下の人に特におすすめです。
・仕事で成果を出したい人
・仕事がつまらない人
・自己肯定感が低い人
・仕事で信頼関係を築きたい人
成果を出す人の共通点
著者は、民間企業の部長や企業コンサル・コーチを通じて1万人以上の人を見てきたエグゼクティブコーチです。これらの活動を通して、成果が出る人にはいくつかの共通点があることに気づいたようです。早速見ていきましょう。
仕事を楽しめる人
楽しい仕事はほとんどありません。企画書作成、プレゼン、営業など様々な仕事がありますが、どれも9割は泥臭く地味な仕事ばかりです。
しかし、同じ仕事をしていても、その仕事を楽しめる人と楽しめない人がいます。人は楽しんでいる時に一番力を発揮できます。これは仕事にも当てはまります。さらに、楽しんで仕事をしている人と一緒にいる周りの人も楽しく仕事ができます。そのため、仕事を楽しめる人は成果が出せるのです。
時々、成果が出ていないから仕事が楽しくないと考えている人がいますが、これは論理が逆です。成果を出す人は自分からその仕事に楽しさを見出す努力をしているのです。周りのできる人をよく観察してみてください。
他人に興味を持てる人
周りの人やお客様に興味を持てる人は成果が出せるようです。
人間関係は鏡のようなもので、自分に興味を持ってくれる人には好感を持つ傾向があります。また、上司や部下、お客様に興味を持ち相手のことをより深く知ろうとすれば、コミュニケーションが生まれます。その結果、信頼関係が深まり、円滑に仕事を進めることができ成果が出せるようになります。
あなたが上司の場合、ついつい体験談など自分の話をたくさんしてしまうと思います。しかし、「話す」ことよりも「聞く」ことの方が信頼関係を築くためには重要です。部下は自分の話を聞いてくれたり、親身に相談に乗ってくれる上司に心を開きやすいようです。
リーダーの仕事は部下にプレッシャーを与え成果を出させることではなく、部下に興味を持ち気持ちよく働けるようにしてあげることです。そうすれば自ずと成果はついてきます。
仕事を楽しむコツ
理想は、「仕事そのものが楽しくでしょうがないこと」です。しかし、必ずしも好きなことを仕事にできるとは限りません。
では仕事を楽しむためには、どうすればいいのでしょうか？
答えは、「その仕事に面白さを見出そうと努力すること」です。仕事を楽しんでいる人は、自分の趣味や興味を仕事にしている人ばかりではありません。目の前の仕事一つ一つに小さな喜びや達成感、満足感を自分で見出そうと努力しているのです。
また、仕事にはエンターテイメント精神も重要です。エンターテイメント精神とは、仕事で周りの人やお客様を楽しませよう、驚かせよう、喜ばせようすることです。エンターテイメント精神を持って仕事に取り組めば、モチベーションが上がり仕事が楽しくなるはずです。
ただ、ここで注意すべき点は、「仕事が楽しい」と「職場環境が楽しい」は全く異なるということです。もちろん職場環境が良好なことはいいことですが、職場のメンバーが好きだから仕事中の時間が楽しいというだけでは不十分です。仕事に何らかの楽しみを見出せるように努力しましょう。
雑談の重要性
仕事で成果を出すためには、仕事を楽しむこと以外にもう一つ大事なことがあります。それは、「雑談」です。
あなたが仕事で成果を出すためには、人に協力してもらうことが重要です。人に協力してもらったり周りを巻き込み動かすために効果的な方法が雑談なのです。
雑談と聞くと休憩中に行うイメージを持っている人が多いかもしれません。しかし、雑談は信頼関係を築くために不可欠なものです。なぜなら、雑談を通して、「相手は何をしたら怒るのか」、「相手は何をしたら喜ぶのか」この2点を知ることができるからです。この2点を念頭に置いて仕事をすれば、今よりもっと相手と働きやすくなりますよ。
そうは言っても、上司や仲が良くない人と雑談なんかできないという人は「あいさつ」をすることからはじめてみてください。あいさつだけでも十分信頼関係は築けます。
最後に、ご紹介した内容は本書のごく一部の内容です。まだまだ仕事で役立つノウハウがたくさん書かれているので、仕事を楽しみながら成果を出したい人はぜひ読んでみてください！
『楽しくなければ成果は出ない: 伝説の部長が教える圧倒的成果を上げる人の条件』
田中マイミ すばる舎 (2020/6/22)