あなたは、仕事や家庭問題など、何かで悩んでいたり、忙しいときなど、気がついたら体重が増えていた!なんて経験をしたことはありませんか?
私は就職活動をしているとき、毎日甘いものを食べたくなって「ちょっと太った?」と言われた経験があります。
「ストレス太り」は、ストレスホルモンの影響で、食欲が抑制できないことや、エネルギーを体にため込みやすくなることが主な原因です。
今回は、「ストレス太り」してしまう理由や、「ストレス太り」を防ぐための対策をお伝えします。
なぜ、ストレスで太るのか
私たちはストレスを受けたとき、ストレスに対処するために「コルチゾール」というホルモンが脳から分泌されます。コルチゾールは、ストレスを感じている時に分泌が増えることから、「ストレスホルモン」とも呼ばれています。
このストレスによる「コルチゾール」の増加が太る原因です。
ストレスホルモン増加で太る理由①ー食欲が増す
ストレスホルモン「コルチゾール」は、幸せホルモン「セロトニン」の分泌を抑制します。
セロトニンは神経伝達物質の一つで、私たちの食欲を抑制する役割があります。
そのため、セロトニンが減少すると、セロトニンの食欲抑制機能がうまく作用しません。ストッパーが利かないため、平常時よりも飲食量が増え、太ってしまうのです。
ストレスホルモン増加で太る理由②ー代謝が悪くなる
ストレスホルモン「コルチゾール」は、成長ホルモンの分泌も抑制します。成長ホルモンが大切なのは子供だけだと思われがちですが、大人の健康維持・発達のためにも重要なホルモンです。
成長ホルモンが減ると、基礎代謝が悪くなります。そして、正常なときには成長ホルモンによって睡眠中に行われていた脂肪や糖の代謝が、成長ホルモンの減少により上手く行われないため、太りやすくなります。
ストレスホルモン増加で太る理由③ー余ったエネルギーが脂肪になりやすくなる
コルチゾールの過剰分泌によって、インスリンの分泌量も増加します。インスリンは、血液中の糖分を脂肪として体にため込みます。そのため、普段通りの食事量でも脂肪がつきやすくなってしまいます。
ストレス環境は変えられない…それでもストレス太りを防ぐための対策3つ
もちろん、ストレス太りの原因である慢性的なストレスを排除するのが一番効果的ですが、なかなかそうはいきませんよね。ストレス太りを防ぐ方法をご紹介します。
(1) セロトニンの分泌を増やす
セロトニンは、精神を安定させたり、睡眠や感情など、私たちの機能の多くに関わる神経伝達物質です。食欲抑制の働きを持っているため、セロトニンを増やせば、太りにくくなります。
セロトニンは、朝の簡単な習慣や食事でも増やすことができます。
・朝起きてすぐ、太陽の光を浴びる
・運動をする、朝食をしっかり噛んで食べる
・トリプトファンを含む食べ物をとる
・感動の涙を流す
・腸内環境を整える
ストレスが溜まると暴飲暴食しがちですが、これらのポイントを意識しセロトニンを増やすことで、食欲を抑えましょう。
(2) 質のいい睡眠をしっかりとる
ストレス太りを防ぐには、質の良い、深い睡眠を行うことが大切です。
なぜなら、代謝を高める成長ホルモンは、睡眠が最も深いときに分泌されるからです。私たちの睡眠の深さは4段階に分けられます。その中で最も睡眠が深く、睡眠ホルモンの「メラトニン」が最も分泌される段階で、成長ホルモンも分泌されます。
睡眠ホルモン「メラトニン」は、日中に分泌された「セロトニン」が夜になって変化した物質です。そのため、上記でお伝えしたセロトニンを増やすことは、質の良い睡眠・成長ホルモンの分泌にも効果的です。
また、睡眠は食欲にも関わっています。睡眠不足になると、食欲を増加させる「グレリン」というホルモンが増え、食欲を抑える「レプチン」というホルモンが減少します。質の良い睡眠をしっかとることで食欲を抑制することができます。
(3) 運動や散歩など、体を動かす
運動は、やはり効果的です。
運動を行うと、快感や幸福感をもたらす「エンドルフィン」が分泌される一方、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が減少します。
定期的に運動を行うことで、ストレスや不安にも強くなることがわかっています。週2~3回を目安に運動や散歩を行い、ストレスを解消しましょう!肥満を防ぐことができますよ。
急激にやせた場合は注意!
ダイエットや食事制限などを何も行っていないのに、一年で10%ほど体重が減少した場合や標準体重の20%以上体重が減少した場合は、内臓系などの病気の可能性があります。
病院に行くことをおすすめします。
まとめ
ストレス太りは、ストレスホルモン「コルチゾール」の分泌が増加したことによる、食欲増進や基礎代謝の悪化が主な原因です。朝日を浴びる、運動する、質の良い睡眠をとることでストレス太りは防ぐことができます。
ストレス太りを防ぐためにも、日々心身の健康に気を配ってみてください。