完璧主義をやめて無理なく生きよう!完璧主義の特徴と治す方法を解説

あなたは、高い目標があってもなかなか物事に挑戦できない、自分に自信が持てない、という悩みを抱えていませんか。

もし少しでも思い当たるなら、あなたは完璧主義の性質を持っているかもしれません。自覚がなくても、実は完璧主義な人も多いです。完璧主義は不安や抑うつ、摂食障害など、さまざまな精神疾患に繋がる可能性があります。

今回は、完璧主義の特徴と、治すための方法や考え方をお伝えします。

目次

完璧主義とは

完璧主義には、メリットとなる適応的構成要素と、デメリットとなる不適応的構成要素があります。

【完璧主義のプラスの働き】

高い水準で立てた目標に対して、計画的に行動・努力する
→エネルギーに満ちている

【完璧主義のマイナスの働き】

達成が困難な目標を立てると共に、失敗やミスを恐れている
→悲観的、自己肯定感の低下

プラスに働いていれば問題ありませんが、マイナスに働いている状態は精神的にも良くありません。

次に、完璧主義がマイナスに働いてしまっている人の特徴をご紹介します。

完璧主義の特徴5つ

 「0か100か」の二択しかない

完璧主義はその名の通り、何事においても「完璧でありたい」と思っている状態です。そのため、思考が0か100か、成功か失敗かの二択になりがちです。そして、その中間が許せない、もしくは考えられません。

できていないこと、不足していることが気になる

完璧主義であると、マイナス面が気になってなかなか進めないことも特徴です。

できていないことや満足いかない部分があると、「まぁ大丈夫だろう」「後ででいいか」などという思考にはなりにくいです。

仕事に置き換えても、途中で立ち止まって気になる部分を徹底して改善しようとします。そして、結果的に期限までに成果物が間に合わない、もしくは最終的に無理やり終わらせるというようなことが起きます。

決断が苦手

自信をもって物事を決断することが苦手なのも特徴の1つです。

完璧だと思えないと進めないため、決断を迫られた際、「これは完璧でないのでは?」「もっと他に何か選択肢があるかもしれない」などと、なかなか決断を下せません。

挑戦ができない

完璧主義の人は、100%の準備ができないとゴールへのスタートが切れません。目指すべき大きな成果は思い描けていても、そこに向けてスタートを切ることができないのです。

「とりあえずやってみよう!」とはならず、なかなか動けずいつまでも挑戦できません。

過去の失敗を引きずる、トラウマになる

過去に経験した失敗がトラウマになりやすいのも、完璧主義の特徴の1つです。

なぜなら、慎重に、自信が持てるまで準備して挑戦した結果の失敗だからです。かけた分の時間や労力に見合わない結果が、トラウマになり、さらに次の挑戦が怖くなるという悪循環が生まれてしまいます。

完璧主義を治すための方法4選

ここまで読んでみて、思い当たる部分はありましたか?

私自身、思い当たることばかりです。まずは、認識することが大切です。

しかし、完璧主義は行動や意識によって、少しずつでも変えることができます。

(1) 最善主義に変える

今はこれが最善だ、ベストだと思える選択を行うという”最善主義”に変えましょう。
まだ起きてないことを期待したり予想しても、何も確証はなく、時間が過ぎるだけです。

他にも、上手くいかないことを環境のせいにしていませんか?

今、自分がコントロールできる範囲で、「ベストだ」と思える判断を下すようにしましょう。

(2) 「小さすぎる!」ぐらいの目標を立てる

大きな目標を立てがちなら、それに向けて小さすぎるぐらいの目標を多く立てましょう。

「これは目標とも言えないだろう」「意味あるのか」と思えるほどの目標で構いません。それをテンポよくこなしていくことで得られる成功体験は、次に挑戦するための助けとなります。目標を立てたら、具体化、細分化するくせをつけましょう。

(3) スタートを切れたとき、自分に加点評価!

完璧主義を変えたいと思っているなら、目標を「完遂する」ことではなく、「着手する」ことに置きましょう。

そして、今の自分の状態を100点として、着手できたら+5点、さらに進めたら+5点というような加点方式にしてみてください。例えばこの時点で110点の自分だと思えたら、成長できたという成功体験になりませんか?

また、達成感によって脳内では快楽ホルモンも分泌され、さらにやる気が高まります。小さく具体的な目標を立てたら、まずはそれに「着手する」ことが目標です。

(4) 考えるすぎるときは「まぁいっか!」

これは、心が軽くなる言葉です。完璧主義をやめるための言葉として精神科医の樺沢先生や、企業の新人研修においても推奨されている言葉です。

これは、なにもミスを気にしない、適当に物事を行うための「まぁいっか」ではありません。
物事を主観的に深く考えすぎてしまう人、そのような傾向のある完璧主義の人が使うべき言葉です。

欠点が気になって先に進めないときや、周りを気にして一歩を踏み出せないときに、「まぁいっか!」と言うことで、心が軽くなります。このような物事を楽観的に捉えられることも、完璧主義克服には必須のことです。

まとめ

今回は、完璧主義の特徴と変えるための方法についてご紹介しました。完璧主義は、抑うつや自己肯定感の低下などにも繋がります。

今回ご紹介した方法や考え方を意識して、ご自身が無理なく過ごせたらいいですね。

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