『あやうく一生懸命生きるところだった』に学ぶ、自分らしく生きるコツ

あなたは今幸せですか?
無理して生きていませんか?
自分らしい人生を送れていますか?

ほとんどの人は、日々生きるのに必死で自分の人生について考える時間を確保できていないのではないでしょうか。

本書を読んで、自分の人生についてじっくり考えてみましょう!

目次

本書をぜひ読んで欲しい人

・辛い思いをして生きている人
・仕事を辞めたい人
・自分の夢に挑戦できていない人
・多忙でリラックスできていない人
・他人の評価を気にして生きている人

こんな人におすすめです。

本書は、著者の実体験を基にした人生エッセイです。著者が美術大学出身のイラストレーターであるため、所々にかわいいイラストが挿入されているので、すごく読みやすく親しみが持てますよ。

自分の人生について考えさせられることが多く、私は2回読みました。1回目は流し読みで、2回目は自分の人生の振り返りと今後の生き方を考えながら読みました。

さっと流し読みする場合は2時間程度、自分の人生を見つめ直しながら読むと4、5時間ほどかかると思います。

自分らしく生きるコツ

本書は、自分らしく生きるためには人生に「正解」を求めないことが重要であると述べています。人生の正解のことを「人生マニュアル」と呼び、多くの人がこの人生マニュアルに縛られていると指摘しています。

人生マニュアルの例は、こんな感じです。

・名門大学に進学すべきだ
・何歳になったら結婚すべきだ
・この年齢なら、これくらいの年収
・フリーターよりも正社員の方がえらい

これらは、何かに明確に示されているわけではないし、唯一の正解でもありません。なんとなく社会で正解とされているだけです。しかし、多くの人はこのマニュアルに従おうと必死になっています。なぜなら、このマニュアルに従わないと異端児扱いされたり、批判されたり、立場が悪くなってしまうからです。

著者は、こんな社会に問題を感じており、もっと多様性が認められるべきであると述べています。確かに自分の人生なのに、社会や他人が決めた「人生マニュアル」に従う必要はないですよね。

そして、著者自身は人生マニュアルに従わない生き方を選択して、気持ちが楽になり有意義な人生を送れることになりました。その経験から、自分らしく生きるコツは、無理して人生マニュアルに従わないことであると述べています。

本書の注意点

注意すべき点は、本書は著者の体験・考えに基づいて書かれたエッセイであるという点です。

著者の場合、サラリーマン生活を辞めたことで豊かな人生を送れるようになったようですが、全ての人にそのまま当てはまる話ではありません。

生き方は人それぞれ

もちろん、サラリーマン生活を続けた方が幸せになれる人もたくさんいると思います。会社で出世することによって生きがいを感じられる人もいると思います。そういう人は、精一杯仕事をして出世を目指せばいいのです。

また、近年女性の社会進出が進んでいますが、結婚せずに仕事に専念する生き方も認められるべきなのです。

サラリーマンを続けることも会社を辞めて自分の夢を追い求めることも同じくらい素晴らしいことです。結婚して子供を産む人生も結婚しない人生も同じくらい価値のある生き方なのです。

そこには絶対的な「正解」などありません。社会や他人が私たちの人生の正解を決めるのは、間違っているのです。自分の人生の正解を決めることができるのは自分だけです。だから、自分がこうしたいという生き方を選択して堂々と生きればいいのです。

今無理して生きている人、今後の生き方に迷っている人は、本書で頑張らない生き方を学んで、あなたの生き方の選択肢を一つ増やしてみてはいかがでしょうか?

決して社会が決めたマニュアルや他人の評価のために、一生懸命になる必要はないのです。

『あやうく一生懸命生きるところだった』
ハ・ワン ダイヤモンド社 (2020/1/16)

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