「色」の力でストレス解消!色別の心理効果を徹底解説

今日の洋服は何色ですか?寝室は何色が多いですか?

好きな色がある人、特にこだわりがない人、みなさん様々だと思います。
実は、私たちは無意識のうちに、色から影響を受けています。

今回はストレス解消方法の一つとして、色を生活に取り入れることをおすすめしたいと思います。

目次

心と色の関係

私たちが無意識に選ぶ色は、私たちの心の状態を表しています。反対に、意識して色を選ぶことで、心の状態を変化させることができます。

つまり、色の選び方を工夫すれば、ストレスを軽減したり、ポジティブな気分になりやすくなります。

なぜ、色で心の状態をコントロールできるのでしょうか。

私たちが目にする色は、視床下部(ししょうかぶ)という脳の一部に届きます。視床下部は、神経系やホルモンの分泌系の機能調整を行っているため、人の精神と密接に関わっています。そのため、色を使って視床下部を刺激することで、精神面をコントロールすることができるのです。

色を自分の生活に取り込む

色を生活に取り込むことは難しくありません。部屋のインテリア、服装、ハンカチ等の持ち物、どんな部分でも構いません。

新しいものを準備しなくても、ネットで見つけた色の画像を携帯の画面に設定するだけでも、効果があります。また、自分に必要な色をイメージして、ゆっくりと腹式呼吸をするだけでも大丈夫です。これも、カラーブリージング(色彩呼吸法)という一つの方法です。 

色の光は自律神経を刺激します。集中力やエネルギーを高めたいときは、暖色(赤・黄色など)を見ることで、交感神経を刺激し、心拍や血流を活性化させることができます。

一方、緊張や不安が高まっているときは、寒色(青・青紫など)を選んでみてください。寒色は、副交感神経を刺激し、脈拍・体温を下げ、呼吸を穏やかに深くするため、リラックス効果があると言われています。

心のバランスを保つ厳選8色

今回は、心の安定を保つために、おすすめの8色をご紹介します。

*活力とエネルギーの赤

やる気がでないとき、スイッチを入れたいときにおすすめの色です。

血行促進、アドレナリンの分泌も促進されるため、精神面に加え、身体能力の向上も期待できます。同じ赤でも、深く暗い赤にはストレスを和らげる効果もあります。

*自信を与えるオレンジ色

自信を高めてくれるオレンジ色は、プレッシャーの中で積極的に行動したいときに効果的です。

内臓の働きの活性化を促すので、内臓の不調による肌の不調や体調不良の改善も期待できます。また、オレンジ色は食欲を増進させる効果もあります。食欲がなくなっている時に、食材や照明、テーブルコーディネートに取り入れることをおすすめします。

*不安を吹き飛ばす黄色

黄色は、気持ちを明るくしてくれるだけでなく、集中力も高めてくれます。不安や孤独が高まり、物事に集中出来ない場面でおすすめです。

また、理解力や判断力など知性を高めてくれるため、勉強・仕事の環境に取り入れるのも効果的です。さらに、相手の心を解放する効果があることから、「コミュニケーションカラー」とも言われています。

*イライラを抑えるピンク

女性ホルモンを促すピンクは、イライラや不安を軽減する効果があり、優しくなれます。幸福感をもたらすピンクは、人間関係を円滑にする働きも期待できます。

しかし、ピンクは好みが分かれる色でもあるため、ワンポイントで取り入れることで、心地よく効果を感じられるでしょう。

*リラックスさせる緑

中間色の緑は、色の刺激が穏やかなため、リラックス効果があります。

安心感を与え、肉体疲労や人間関係からの精神的ストレスを癒します。人工の緑に比べ、 自然の緑は特に癒し効果が高いため、森林浴はもちろん、外に出た際には自然の緑に目を向けてみて下さい。

自然の淡い青緑は、疲れた目を休ませてくれます。スマホやパソコンなど、スクリーンを見る時間が長い人におすすめです。

*緊張を解くブルー

青色は、高まる感情を抑制し、心身を落ち着かせます。悩んでいるとき、不安で集中できなくなったときに冷静さや決断力を与えてくれます。

また、誠実な印象を与えるため、ビジネスシーンにもおすすめの色です。ネクタイやスーツなどに取り入れてみてください。

色の印象は文化背景により異なりますが、青は世界的に好印象です。さらに、催眠効果も高いので、不眠に悩む方はベッド周りに取り入れることで安眠の手助けになるでしょう。

*脳を休める紫

鎮静作用が最もある紫は、精神的な疲労軽減に効果的です。

反対の色である「エネルギーの赤」と「抑制の青」の2色が混ざった紫は、両方の性質で心身のバランスを整えます。想像力を高め、潜在能力を引き出すと言われており、創造性を高めたい人におすすめです。

*安心を与えるベージュ

固まった筋肉を緩め、ゆったりとした安心感を与えてくれるベージュは、心と身体両方に作用します。

大地をイメージさせる茶色も同じ効果ですが、淡いベージュの方がよりリラックス効果があります。楽に、肩の力を抜いて過ごせる色です。

心地のいいバランスを見つける

リラックスするための環境を作る場合、統一感を持たせると効果が高まると言われています。

しかし、何事もやりすぎはNGですよね。色も同様に、一色に統一しすぎるとストレスを高めてしまうことがあります。他の色と組み合わせ、自分の心地いいバランスを見つけて見てください。

色は人付き合い、コミュニケーションにも有効

先程の色別の特徴からもわかるように、色は相手に与える印象にも影響し、効果を発揮します。

マレービアンの「好意の統計」によると、他者とのコミュニケーションにおいて、「表情」・「話し方」・「話す内容」、の3つの情報が私たちに与える影響の割合は、「約6:3:1」です。日本人は特に、視覚情報からの割合が大きいと言われています。

しかし、コロナウイルス対策で会話にはマスクが欠かせません。表情が見えず、好意的なコミュニケーションを行うのが難しくなったと感じている人も少なくないのではないでしょうか。

第一印象が暗くなりがちなこんな時こそ、色の力の出番です。「黄色のトップスで打ち解けやすく」、「紺色(青)のスーツで誠実さをアピールする」など、相手に与えたい印象を意識しながら洋服や小物の色を選ぶだけで、コミュニケーションが円滑になりますよ。

まとめ

色にはやる気を高めたり、心身をリラックスさせる効果があります。仕事や勉強のやる気が出ないときは、活力を与える赤色、人間関係などでストレスが溜まっているときは、リラックス効果のある緑など、その時々で自分に必要な色を取り入れてみて下さい。

色はあくまでもサポート役ですが、味方につけ、心と体の健康バランスをとることは、日々のパフォーマンス向上の手助けになるでしょう。

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