『セルフケアの道具箱: ストレスと上手につきあう100のワーク』で、具体的なストレス対処法を学ぼう

あなたは、悩みやストレスがあるときにセルフケアできますか?

ストレスを溜めないことの重要性は分かっていても、具体的な対処法っていまいちわからないですよね。

本書では100個の対処法が説明されています。100個と聞くと、そんなにできないと思う人もいると思いますが、一つ一つは簡単にできるものばかりです。自分に合ったものを見つけて少しずつ取り組んでみてください。

では早速セルフケアについて学んでいきましょう!

著者は、公認心理士・臨床心理士の資格を持つ心理カウンセラーです。心理カウンセラーとしての約30年の経験で得られたノウハウが盛り沢山ですよ。

目次

本書を読んで欲しい人

こんな人におすすめです。

・心が弱っている人
・ストレスの対処法がわからない人
・相談できる人がいない人
・セルフケアのノウハウを知りたい人

心身の状態チェック方法

まず、現在の心身の状態をチェックしてみましょう!

セルフケアを行う前提として、まず自分の心身の状態を把握することが大事です。本書では、非常に簡単にできる心身の状態チェック方法が説明されているので、ご紹介します。

以下の2つの質問に直感で大丈夫ですので、点数(0点〜100点)を付けてみてください。

・「今、自分はどれだけ苦しいか」
・「今、自分はどれだけしあわせか」

それぞれの点数はいかがでしたか?
① が「苦しさのものさし」、②が「しあわせのものさし」です。この点数であなたの心身の状態がわかります。①が90点以上の場合、本当に苦しい状態だと思うので、本書でしっかりセルフケア方法を学び実践してみてください。

そして、ストレス状態は常に変化するので、定期的にこのチェックを行い、自分の心身状態をきちんと把握することが重要ですよ。

自分を一人にしないコツ

セルフケアとは、自分で自分を上手に助けることです。ただこれは、人の力を借りずに自分一人で自分を助けることではありません。誰かに相談したり、誰かの力を借りながら自分を助けることも立派なセルフケアです。自分一人で解決できない場合は、周りの人の力を借りてみてはどうでしょうか。

そうは言っても、「誰か頼れる人がいたら苦労しないよ。」、「そんな人を簡単に見つけられない」という人も多いと思います。

相談相手は、家族や友人だけではありません。無料カウンセリングなどのサービスもあります。

また、実際に誰かに頼ることだけでなく、「心の中で誰かを思い浮かべる」、「人間以外でもいいので、何かと一緒にいる」ということも、心理学的には「誰かとつながる」ことになるそうです。「自分の心をひとりにしない」ということが大事なのです。

コーピングとは

コーピングとは、ストレス反応に対して自分を助けるために、何らかの対処をしたり工夫したりすることです。

コーピングを使うことで、日々のストレスにうまく対処できるようになります。コーピングは、事前にたくさん用意しておいて、ストレスの種類に応じて使い分けることがコツのようです。

そして、実際にストレスを感じた時に、用意しておいたコーピングを試してみて、その効果を検証することが重要ですよ。「このストレスにはこのコーピングが効果的だな。」、「このコーピングは効果ないな。別のコーピングを試してみよう。」これを繰り返して自分のストレスの種類に応じて、効果的なコーピングを見つけてみましょう。

以下が、コーピングの代表例です。

・自分の苦しさを認めて受け入れる
・何かを抱きしめる
・誰かに相談する
・カウンセリングの予約を入れる
・危険な人から遠ざかる

最後に、本書では100のストレス対処法が本当にわかりやすく解説されています。しかも、今すぐにでも実践できるものばかりです。

さらに、心理学の重要な概念についても噛み砕いて解説されているので、なぜこの対処法が効果的なのかという点も理解できます。実践するモチベーションが上がりますよ。

おすすめの一冊です!

『セルフケアの道具箱: ストレスと上手につきあう100のワーク』
伊藤絵美 晶文社 (2020/7/1)

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