みなさんは「SNS疲れ」を感じていませんか?
・周りの反応を気にしてしまう
・メッセージが頻繁に来て疲れる
・暇なときにいつもSNSを見てしまう
など、SNS疲れの症状は様々です。
SNSの使い方によっては、うつ病などの精神疾患、自尊心や自己肯定感の低下、マイナス思考や、やる気が出ないなどの症状を招く可能性も高まります。
今回は、SNS疲れを感じた時の対処法や、ポイントをお伝えします。
SNSで疲れてしまう人は多い
今や私たちの生活やビジネスの一部になっているSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)の利用率はどんどん高まっています。SNSによって、コミュニケーションコストは格段に下がりました。
FacebookやInstagramなど、SNSは人脈を広げたり、自己表現の場としてビジネスでも活用されるようになりました。特に、このコロナ禍で人と会いにくい現在、人々の孤独感を減らしたのもまたSNSです。
しかし、SNSを利用している人は、うつ病などの精神疾患にかかりやすいという研究結果がいくつも出ています。ニューヨークの大学が行った実験では、facebookの利用を1か月やめた結果、被験者の幸福度が向上したといいます。
LINEの場合、”既読をつけたら早く返信しないと”、一方で”メッセージを送ったのに、既読がつかない”、Instagramで他の人の華やかな面をみて、劣等感を感じてしまうなど、様々なSNS疲れが現代ではみられます。
SNS疲れの正体とは?SNSによる悪影響
SNSを使うと幸福度が下がる理由は何でしょうか。SNSの悪影響を知っておくことは、私たちの心の健康を保つために大切です。
・周りの反応に振り回され、自己否定感が高まる
SNSを利用するとき、承認や共感を求めすぎてはいけません。
「いいね!」など、他の人からリアクションが返ってくるとうれしいと感じ、誰もがそれを継続させたいと思います。そして期待する反応を得られなかったとき、SNSの周囲からの反応が自分の価値だと思ってしまい、不安や自己否定感を高めてしまいます。
・広く浅い人間関係
オンライン上で見えている世界は、リアルとは全く異なります。それは人間関係においても同じです。
例えばもし、SNS上で「私のこと嫌いなのかな」などと感じても、リアルでのコミュニケーションを行わなければ、本当のことはわかりません。マイナスな印象を受けやすいSNSを信用しすぎてしまえば、たとえ広くても浅い人間関係しか構築できません。
・心身の健康にマイナス
昼夜問わず人と繋がることができ、情報があふれているため、SNSは長時間使用してしまいがちです。そのため、睡眠不足や眼精疲労、偏頭痛や肩こりなどのリスクが高まります。これらは、蓄積することで将来の心身の健康に悪影響を及ぼします。
こんな人は要注意!SNSの利用法をチェック
日常的に使っているSNSに対する考え方、利用法を、チェックしてみましょう。
・時間があるとき、SNSを無意識に開いてしまう
・複数(3つ以上)のSNSを利用している
・やることに義務感を感じている
・知らない人とでも積極的につながる
これらの項目に当てはまる人は、SNS疲れを感じやすい使い方をしているので要注意です。
SNS疲れをなくすための習慣
* みんなと繋がることに義務感を感じて疲れてしまう…
* 知らないうちに周りと比べている自分がいる…
そんな人は
”自分は、SNSをあまりやらない人/苦手な人”だと、周りに言う
頻繁にやり取りをしたり、チェックすることに疲れてしまったら、周囲にSNSが苦手だと伝えておくといいでしょう。
「最近○○あまり使わないんですよね」「○○は休日しか見なくて」「私メッセージの返信遅いので、急ぎのことがあったら電話でお願いします。」など、事前に相手に一言伝えておくと、SNSで感じていた負担が軽くなります。自分も相手も不要な心配をしなくて済み、無理のないコミュニケーションができます。
狭く深い人間関係に絞る
SNSを人脈を広げる目的で使っているのでなければ、自分が大切にしたい、限られた人や友達に絞ってコミュニケーションをとりましょう。
SNS上のコミュニケーションはどうしても浅いものになります。それ以外の人とは、無理にやり取りを続けたり、すぐに返信したりせず、適度な距離感を保ったコミュニケーションをとりましょう。
また、無理に多くのSNSをやらず、2つぐらいに絞って周りと繋がることも大切です。
* 暇なときは常に見てしまう…
そんな人は
使う時間を決める
常に新しい情報であふれているSNSは、時間を忘れて使いがちです。
朝の15分だけ、通勤電車の30分や、昼休み中だけなど、自分で時間に制限をかけてSNSを利用しましょう。特に、夜の時間帯は、通知を切ったり、利用を控えましょう。時間をかけすぎたり、マイナス思考になりがちです。
SNSの利用時間を制限できれば、他のことに使える時間が格段に増えます。スクリーンタイム機能や制限アプリもおすすめです。SNSの利用をコントロールできるようになりましょう。
まずは一週間、思い切ってアプリをアンインストール!
個人的に最もおすすめしたいのが、思い切ってよく使うSNSをアンインストールすることです。もう一度インストール・ログインすれば、元に戻る!と思えば、意外とハードルは低いと思います。
これで一番良いのは、そのSNSを使う目的が明確になることです。
私は実際Twitterを消してみたとき、暇なときいつも開いていたTwitterが、全く気にならなくなりました。その時「無くても平気なんだ」と気付き、一週間のつもりが何か月も経っていました。
一方で、例えば電車が止まっているときなど、リアルタイムの出来事を早く知るためにも活用していたため、その点は自分にとって必要性を感じました。そのため、私のTwitter利用の目的は「リアルタイム情報を検索すること」だと認識して、今はもう一度インストールしています。
自分がSNSを使う目的をはっきりさせるために、まずは一週間、思い切ってアンインストールしてみてください。
まとめ
SNSは、私たちの生活やコミュニケーションを豊かにします。しかし、SNSと上手に付き合うことができなければ、心身の健康リスクを高めます。
SNS疲れを感じたら、大切な人たちだけに絞り、時間やSNSの数を制限し、SNSと適度な距離をとりましょう。義務感を感じないで、自分がSNSを使う「目的」を明確にできれば、楽しく有意義に利用できますよ。