あなたは、ストレスに強いですか?
自分は、ストレスに弱いと感じている人が多いのではないでしょうか。
でも大丈夫です。ストレスに強くなる方法はちゃんとあります。本書を読んでストレスに強くなりましょう!
ストレスの症状
人は強いストレスを感じると、症状が①精神、②身体、③行動に現れますが、どの症状が生じやすいかは人によって異なります。そのため、自分に生じやすいストレス症状を知っておくことが重要です。
① 精神症状とは、やる気が出ない・イライラする・不安などです。
② 身体症状とは、不眠・食欲低下・頭痛・動機などです。
③ 行動に出る症状とは、飲酒の増加・喫煙の増加・拒食・過食・出社拒否・ミスの増加・服装の乱れなどです。
本人がわかりやすいのは、②の身体症状、わかりにくいのは①精神症状で、他人が気付きやすいのは③行動に出る症状です。
症状は人によって違いますが、ある人に一度出た症状はその後も出やすい傾向があります。自分のストレス症状を把握しておけば、その症状が出たときに自分にストレスがかかっていることがわかります。そのため、重症化する前に適切に対処できるようになります。
病院に行った方がいいケース
では、実際に症状が出てしまった場合、どのように対処すべきでしょうか?
こんな症状で病院に行っていいのか、迷う人も多いと思います。以下の症状がある場合は、病院に行った方がいいみたいです。
・原因がよくわからないのにあまり眠れず、翌日の仕事に影響が出ている場合
ただし、「重要なプレゼン」「試験」「嫌いな人に会う」など、原因が明確な場合はすぐに病院に行かずに様子をみましょう。もちろん、その状況が長く続くようであれば病院に行くべきです。
・学校や会社に頻繁に遅刻するようになった場合
・職場で泣いてしまう場合
ただし、職場以外の場所で泣いてしまう場合は望ましい状態ではないですが、しばらく様子をみてみましょう。
・帰宅後、真夜中まで寝てしまうなど明らかに生活リズムが崩れている場合
・今までできていた家事ができなくなった場合
・土日両方ともパジャマのまま家で過ごしている場合
金曜の仕事モードを引きずり、気分転換することなく月曜の仕事が始まってしまうので危険です。
ストレスに悩まない人の7つの習慣
好きなことをする
ストレスに強い人は、好きなことや趣味があり、その時間を確保していることが多いです。
仕事や学校で嫌なことがあっても、好きなことに夢中になっている時は嫌なことを忘れられますよね。例えば、親友との飲み会、映画鑑賞、ジョギングなどはいい気分転換になります。気分転換をしてストレスから解放される時間を確保することが重要です。
好きなことをすると、心身ともにリラックスでき、適度に疲れ、よく眠れるという好循環が生まれます。さらに、職場以外に「仲間」と「居場所」があると、心のよりどころが生まれ気分が落ち着きますよ。
構える
人は想定外の出来事に直面した時により大きなストレスを感じます。例えば、上司に怒られることを予想していた時よりも、全く予想していなかった時の方が大きなストレスを受けます。学生時代から優等生で一流企業勤務の優秀な人が一度の失敗や挫折でうつ病になってしまうのはこのためです。
ストレスに強い人は、最悪の事態を想定しています。そのため、最悪の事態が起きた時に柔軟に対処できストレスを最小限に抑えることができるのです。例えば、会社をクビになるという最悪の事態を想定しておけば、実際にクビになったとしても「仕方ないな。転職しよう。」と悩まず前に進むことができます。
区切る
人はストレス状況が続いていて、そのストレスがいつ終わるかわからない時に大きなストレスを感じます。ストレスに強い人は、オンとオフの切り替えがうまいです。
疲れがたまってから休むのではなく、18時になったら今日は仕事を辞める、土日は仕事のことを一切忘れて旅行に行こうと事前にストレスから解放される時間を作ることが重要です。
捨てる
自分にとって必要がない、無駄なことをやらないだけでストレスは軽減されます。
ストレスに強い人は自分にとって無駄なことはやらない習慣があります。無駄なことに自分の時間を使うのではなく、自分の好きなことに時間を使ってストレスを減らしましょう!
身体を使う
ストレスを感じると身体は緊張しますが、ストレスに強い人は身体を使うことでストレスを緩和する習慣を持っています。
ジョギングや筋トレなどのハードな運動だけでなく、瞑想や深呼吸なども十分効果がありますよ。仕事中ストレスを感じたら、大きく深呼吸してみましょう!
書く・人に話す
ストレスに強い人は、不安を書き出したり、人に相談する習慣を持っています。
不安なことがある人はそれを書き出して、しばらくしてから見返してみてください。不安のほとんどは実現していないことに気づきます。そこまで不安になる必要はないんだと気持ちが楽になるはずです。
また、人に話すことで不安はかなり緩和されますよ。人に話すことで共感を得られるだけでなく、不安の中身を整理することもできるのでおすすめです。
新しい出会いを求める
新しい人と出会ったり、新しいことを学ぶなど、非日常体験はストレスを和らげる効果があります。
他業種の人との交流会に参加する、新しい趣味を始める、いつも行かない場所を散歩してみる。何でもいいのでいつもと違う体験をして心身をリフレッシュしましょう!
以上がストレスに悩まない人の7つの習慣です。実践できそうな習慣はありましたか?
いきなり全ての習慣を実践するのは大変なので、できることからコツコツ実践していきましょう!
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武神健之 PHP研究所 (2020/6/19)